劣化の予兆

2022/02/21 スタッフブログ

塗り替えには適切な時期があります。

もちろん、塗料品質や建物の種類、条件によって異なりますが、

たとえば新築だと遅くとも10年以内が一般的なスパンです。

ただ、あくまで期間は目安。実際の兆候は、繰り返しますが

目視でも確認するべきです。

 


 

さて、下記にていくつか予兆となるサインをお伝えしましょう。


わかりやすいのは色の変化です。

また、艶が無くなってきていないかどうかもチェックポイントに

挙げられます。これらは、塗装に使われていた材料に異変が

起きている証と言えるでしょう。劣化の初期段階に当たります。


 

 

 

 

続いて、塗装の表面に関して。
確認する際は、指で触るようにしてください。
もしチョークの粉のようなものが付着するなら危険です。

これは、紫外線や直射日光の熱、風雨によるダメージで塗膜が劣化しています。

それゆえ、塗料成分の顔料が粉として表出しているのです。

俗にチョーキングと呼ばれます。

白い粉が浮き出てくる現象は、エフロレッセンスもそうです。

白華ともいわれます。

コンクリートやモルタルの素材である石灰が雨水によって白く粉化することです。

確実に耐候性が落ちていることを示します。

塗り替えが迫られるシグナルと受け取ってください。
 

 

 

クラックと呼ばれるひび割れも小さいうちに発見できれば、

修繕を検討してほしいです。
塗膜の弾力性が衰え、気温変化による膨張や収縮で、

たちまち大きくなります。雨漏り、腐食に侵される危険性が

一層高まるでしょう。

作業にかかる費用も、大きさによって著しく変わってきます。

 

 

防水シート(ルーフィング)やシーリング(コーキング)材にも

違和感が無いか確かめましょう。

膨れや剥がれ、脱落、錆の発生は、文字通り防水機能に影響を及ぼします。

接着力の低下にも目を向けてみてください。
前章で述べた下塗り、下地処理が適切に行われていない場合、

塗膜の層間での剥離が起きやすくなり、ひとたび雨水などが

侵入すれば、早い段階で劣化は進行します。

大概、上述したチョーキングや塗膜の剥がれの発生を

確認できた時点で塗装は必要です。

しかし、初期症状は実に微細であることも多く、なかなか気付けません。


可能であれば、施工のプロに現地診断からお任せすることをおすすめします。